お知らせ

【人事労務ニュース】 4月1日から協会けんぽの健康保険証の記載事項が変更になります

 健康保険制度における各種給付の中で、もっとも馴染み深い給付は、健康保険被保険者証(いわゆる健康保険証)を医療機関の窓口に提示し、医療費の3割のみを一部負担金として窓口で支払うという「療養の給付」ではないかと思います。

 先月、全国健康保険協会(以下、「協会けんぽ」という)から、この健康保険証の記載事項が変更になると発表がありました。健康保険証には、協会けんぽで振られる記号・番号のほかに、被保険者本人の氏名、生年月日、性別等の個人情報が記載されています。また、勤務先の事業所所在地や事業所名称もあわせて記載されていますが、これらの記載事項のうち、平成23年4月1日からは事業所所在地が記載されないこととなりました。これに加え、記号・番号が大きく表示されることになっています。

 既に発行されている健康保険証については、差し替え等を行う必要がなく、平成23年4月1日以降に発行するものから新しい記載内容に変更となります。これにより、これまで、事業所所在地や事業所名称の変更があった場合には、健康保険証を差し替える必要がありましたが、同一都道府県内での所在地変更の際には、差し替えが不要となります。ただし、事業所名称が変更になった際および他の都道府県へ事業所所在地が変更になる場合には、これまでどおり差し替えが必要となります。

 今日から2月となり、あと2ヶ月で平成23年度の新入社員が入社してきます。4月は社会保険の資格喪失および資格取得が非常に多くなる時期であり、昨年は協会けんぽから「繁忙期の健康保険被保険者証の交付について」という案内も出ていました。今年はまだ発表がないようですが、4月に向けて早め早めの準備を進めておきたいものです。

■参考リンク
協会けんぽ「事業主のみなさまへ「被保険者証の記載事項が変わります」」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/news/detail.1.60185.html


 

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。