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【医療福祉ニュース】 介護施設従事者による高齢者虐待件数、最高記録を更新

 厚生労働省は2月6日、高齢者虐待等に関する調査結果を公表しました。

 この調査は、平成18年施行の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」(高齢者虐待防止法)に基づき、平成19年度から毎年度実施されています。

 今回の平成25年度調査において高齢者虐待と認められた件数は、要介護施設従事者によるものが221件で過去最高を更新、養護者によるものは15,731件で、過去最高ではないものの、前年を529件上回る結果となりました。

 要介護施設従事者による被虐待高齢者の総数は402人で、種別では「身体的虐待」が258人で最も多く、次いで「心理的虐待」132人、「介護等放棄」67人と続いています。虐待による被虐待高齢者の死亡事例はありませんが、程度(深刻度)が最も高い「生命・身体・生活に関する重大な危険」に及んだ被虐待高齢者は22人と、全体の5.5%を占めました。

 調査では上記の他に、認知症との関係、要介護度との関係、寝たきり度との関係、施設種別との関係についてもまとめられています。詳細は以下のサイトでご覧ください。


厚労省「平成25年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果」