【労働法】 平成29年10月以降の地域別最低賃金 改定に向け審議開始
厚生労働省は、6月27日、「第48回中央最低賃金審議会」および「平成29年度中央最低賃金審議会目安に関する小委員会(第1回)」を開催。その資料を公表しました。
今後、小委員会を幾度か開催し、7月末頃には改定の目安が示されることになると思われます。そして、その目安を参考にして、10月中に、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定し、新たな地域別最低賃金額が適用されるという流れになります。
地位地別最低賃金額については、「働き方改革実行計画(本年3月閣議決定)」、「経済財政運営と改革の基本方針2017(今年6月閣議決定)」、「未来投資戦略2017(今年6月閣議決定)」の中でも、年率3%程度を目途に引き上げていき、全国加重平均1000円を目指す旨が示されています。
例)働き方改革実行計画の一文
最低賃金については、年率3%程度を目途として、名目GDP成長率にも配慮しつつ引き上げていく。これにより、全国加重平均が1000円になることを目指す。このような最低賃金の引き上げに向けて、中小企業、小規模事業者の生産性向上等のための支援や取引条件の改善を図る。
地域別最低賃金額の全国加重平均は、ここ数年、着実に引き上げられています(平成26年度:780円→平成27年度:798円→平成28年度:823円)。地域格差の問題は残っていますが、800円台になってきました。
今年は、どの程度の引き上げとなるのか、動向に注目です。
<第48回中央最低賃金審議会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000169261.html
<平成29年度中央最低賃金審議会目安に関する小委員会(第1回)資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000169264.html