【人事労務ニュース】 協会けんぽの健康保険料率が3月分から改定されます
主に中小企業などの従業員が加入する全国健康保険協会(以下「協会けんぽ」)の健康保険料率が平成24年3月分から改定されます。今回の改定ではすべての都道府県で保険料率が引き上げとなり、全国平均は10.00%に達しました。この保険料率の引き上げは医療費の増大や保険料収入の減少などを背景として3年連続で行われており、保険料を折半する労使双方にとって大きな経済的負担となっています。
1.健康保険料率
引き上げられた各都道府県別の保険料率は下表のとおりとなっています。保険料率が最も高い県は佐賀県(10.16%)、最も低い県は長野県(9.85%)となり、その差は0.31%と昨年よりも0.10%拡がる結果となりました。
平成24年3月分からの健康保険料率(各都道府県別)
支部 保険料率 支部 保険料率 支部 保険料率 北海道 10.12% 石川県 10.03% 岡山県 10.06% 青森県 10.00% 福井県 10.02% 広島県 10.03% 岩手県 9.93% 山梨県 9.94% 山口県 10.03% 宮城県 10.01% 長野県 9.85% 徳島県 10.08% 秋田県 10.02% 岐阜県 9.99% 香川県 10.09% 山形県 9.96% 静岡県 9.92% 愛媛県 10.03% 福島県 9.96% 愛知県 9.97% 高知県 10.04% 茨城県 9.93% 三重県 9.94% 福岡県 10.12% 栃木県 9.95% 滋賀県 9.97% 佐賀県 10.16% 群馬県 9.95% 京都府 9.98% 長崎県 10.06% 埼玉県 9.94% 大阪府 10.06% 熊本県 10.07% 千葉県 9.93% 兵庫県 10.00% 大分県 10.08% 東京都 9.97% 奈良県 10.02% 宮崎県 10.01% 神奈川県 9.98% 和歌山県 10.02% 鹿児島県 10.03% 新潟県 9.90% 鳥取県 9.98% 沖縄県 10.03% 富山県 9.93% 島根県 10.00% 2.介護保険料率
健康保険料率の改定と同時に、介護保険料率の改定も行われます。こちらの保険料率は全国一律となっており、0.04%引上げられ、平成24年3月分から1.55%となります。この介護保険料は第2号被保険者となる40歳から64歳までの健康保険に加入している従業員と会社が折半で負担することになっています。
健康保険料および介護保険料ともに給与から控除しますが、変更のタイミングを間違わないように確認するとともに、従業員にも早めに告知しておきましょう。
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。