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【医療福祉ニュース】 経験1年未満の看護師に多い医療事故とは

 公益財団法人 日本医療機能評価機構(http://jcqhc.or.jp/)は、6月26日、「医療事故情報収集事業 第37回報告書」を公表しました。

 今回は、平成26年1月〜3月に同機構に報告された医療事故情報771件と、ヒヤリ・ハット事例報告をまとめたものです。

 またここでは個別のテーマとして、「職種経験1年未満の看護師・准看護師に関連した医療事故」「気管切開チューブが皮下や縦隔へ迷入した事例」「事務職員の業務における医療安全や情報管理に関する事例」が取り上げられており、「職種経験1年未満の看護師・准看護師に関連した医療事故」については、今回の報告から4回にわたって取り上げられる予定です。

 平成25年に報告された全職種の医療事故事例を分析すると、「療養上の世話」が38.7%ともっとも多く、次いで「治療・処置」25.9%、「薬剤」15.4%、「ドレーン・チューブ」11.6%と続いています。特に「薬剤」「ドレーン・チューブ」の事例は新人看護師の割合が高く、経験1年以上の看護師の2倍弱の割合となっています。

 今回から行われる「職種経験1年未満の看護師・准看護師に関連した医療事故」の報告は、新人看護師関連の医療事故やヒヤリ・ハット事例の重要なデータ、分析結果を提供するもので、看護師教育において有用なものとなることが期待されています。


  同報告の全文は、以下のサイトでご覧いただけます。

日本医療機能評価機構「医療事故情報収集等事業 第37回報告書」