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【医療福祉ニュース】 男性の平均寿命も80歳を上回る

 厚生労働省は7月31日、「平成25年簡易生命表」を発表しました。

 この簡易生命表は、日本にいる日本人について、平成25年1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定した時に、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値等を死亡率や平均余命等の指数(生命関数)によってあらわしたものです。

 今回の発表の大筋は、以下の通りです。


(1)平均寿命

 平成25年版では、男性の平均寿命は80.21年、女性の平均寿命は86.61年と、いずれも前年を上回る結果となり、年齢ごとの平均余命も、全年齢で前年を上回りました。

 平均寿命が延びた理由としては、性・年齢別にみた死亡状況の改善によるものと分析されています。特に悪性新生物、心疾患(高血圧性を除く)、脳血管疾患、肺炎の死亡状況の改善が大きくなっています。


(2)特定年齢まで生存する者の割合

 平成25年簡易生命表によると、65歳まで生存する者の割合は、男性で88.0%、女性で93.9%、75歳まで生存する者の割合は、男性で73.6%、女性で87.1%、90歳まで生存する者の割合は、男性で23.1%、女性で47.2%となっています。

 寿命中位数(生命表上で出生者のうちちょうど半数が生存すると期待される年齢)は、男性が83.19年、女性が89.40年となり、平均寿命を上回っています。


(3)死因別死亡確率

 死因別の死亡確率を見ると、0歳では悪性新生物が最も高く、心疾患、肺炎、脳血管疾患の3死因が続きます。65歳では0歳に比べ悪性新生物の死亡確率が低くなり、他の3死因の死亡確率が高くなります。75歳では更にこの傾向が強くなり、90歳では脳血管疾患の死亡確率が75歳より低くなります。

 前年と比較すると、悪性新生物の死亡確率は、すべての年齢で男性が上昇し女性が低下しました。一方で他の3死因の各死亡確率は、男女とも全ての年齢で低下しています。


  「平成25年簡易生命表」は、以下のサイトでご覧いただけます。

厚労省「平成25年簡易生命表の概況」