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【医療福祉ニュース】 持続可能な介護に関する研究会、報告書の要旨公表

 財務省の研究機関、財務総合政策研究所は、平成26年9月から平成27年3月に開催した「持続可能な介護に関する研究会」での議論を踏まえた論文を集めた報告書を作成し、5月26日にその要旨を公表しました。

 この研究会は、日本が限られた財源の中で「介護」を持続可能なものとしていくための方策を検討したものです。今回公表された報告書は、同研究会の6回にわたる会合での各報告と特別講演をまとめた内容となっており、以下の構成です。


序章 介護の持続性の確保に向けて
 第1章 介護保険制度の現状と課題
 第2章 高齢者ケアのあり方に係る国内外の取り組み
 第3章 介護総費用の長期推計 
 第4章 介護保険の利用者負担のあり方
 第5章 超高齢社会での金融の果たす役割

- リバースモーゲージを含む金融商品の活用 -
 第6章 医療・介護のあり方

-高齢期の医療・介護サービス利用の実態 -
 第7章 地域包括ケアの担い手を考える 
 第8章 訪問介護事業所の経営主体による差異に関する一考察

- 「介護サービス施設・事業所調査」の個票を用いた定量分析結果から -
 第9章 超高齢社会におけるまちづくりの一考察
 第10章 人口減少・超高齢化を乗り切るための地域包括ケア・コンパクトシティ構想

- 財政の視点から -
 第11章 デンマーク・オランダ・ドイツの在宅・施設介護と日本への示唆

 特別講演録1 超高齢社会を支える在宅医療・介護の取り組み
 特別講演録2 保健・医療・介護ビッグデータの構築・活用の可能性と課題

- 地域差要因と介護予防の視点から -
 補論1 介護保険の地域格差分析

- 地域格差の背景にある自治体の取り組み -
 補論2 医療・介護の透明性への期待

- 医療法人監査、介護の質の評価の動向 -
 補論3 海外各国の介護制度に関する基礎的情報


 各項の要旨は、以下のサイトでご覧いただけます。また、同研究成果をまとめた出版物が、2015年秋ごろの出版予定となっています。


財務総合政策研究所「持続可能な介護に関する研究会報告書目次(要旨等)」


参考:
財務省「報道発表:財務総合政策研究所が「持続可能な介護に関する研究会」の報告書を取りまとめました」