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【医療福祉ニュース】 平成26年の労働災害、死傷者数は前年比1.2%増

 厚生労働省は4月28日、「平成26年の労働災害発生状況」を公表しました。

 平成26年は、死亡災害、死傷災害、重大災害の発生件数がいずれも前年を上回りました。概要は以下の通りです。


  ・死亡者数は1,057人(前年1,030人)。死亡者数が多い業種は建設業377人、製造業180人、陸上貨物運送事業132人。

  ・高所からの墜落・転落による災害が263人、交通事故が232人、機械などによるはさまれ・巻き込まれが151人。

  ・死傷者数(死亡・休業4日以上)は119,535人(前年118,157人)。死傷者数が多い業種は製造業27,452人、商業17,595人、建設業17,184人、陸上貨物運送事業14,210人。

  ・つまづきなどによる「転倒」が26,982人、高所からの「墜落・転落」が20,551人、機械などによる「はさまれ・巻き込まれ」が15,238人。

  ・一度に3人以上が被災する重大災害は292件で、前年より19.7%の増。

  ・交通事故が147件、一酸化炭素中毒や化学物質によるやけどなどの「中毒薬傷」が50件、火災などによる火災光熱物が14件。



 平成26年に労働災害件数等が増加したことについて、厚生労働省は、消費増税前の駆け込み需要の影響によるプラス成長など、経済が活発になったことによる影響や、2月の大雪による影響を指摘しています。

 一方で、厚労省は昨年8月に「労働災害のない職場づくりに向けた緊急対策」を実施し、その結果、下半期から平成27年にかけて減少傾向を維持しているとも発表しています。


 今回の発表内容は、以下のサイトでご覧いただけます。

厚労省「平成26年労働災害発生状況等(PDF:1,105KB)」

厚労省「平成26年労働災害発生状況の分析等(PDF:3,255KB)」