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【医療福祉ニュース】 平成25年度の予防接種事故は4,596件。接種間隔ミスが約7割

 厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会は、7月16日に行われた予防接種基本方針部会の会合で、「平成25年度予防接種事故報告」を行いました。

 平成25年4月1日から平成26年3月31日までに発生した事故について取りまとめた結果は、以下の通り。

※厚労省会合資料より

 


  また、同資料では、血液感染を起こしうる事例の概要として、以下を挙げています。
1.
(インフルエンザ)注射器がトレーに複数名分用意してあったが、使用済み注射器を誤ってトレーに戻してしまい、誤って刺した。
2.
(DPT)前接種者の使用済み注射器を廃棄容器に入れず、トレーに戻してしまっていたが、次接種者のために準備してあるものと認識し、誤って次接種者に刺した。
3.
(日本脳炎)集団接種をしており、注射架台に数本注射器を用意しており、使用済みの注射器はトレーに置くようにしていたが、被接種者が暴れたため、補助スタッフ2名で抑制しており、医師がトレーから使用済み注射器を誤って刺した。
4.
(DPT-IPV)弟にDPT-IPV、兄に日本脳炎を接種する予定で、2つのワクチンを準備していたが、弟に接種して内容液が空になった注射器を誤って兄に刺した。
5.
(インフルエンザ)使用済みの注射器を放置しており、そのまま別な患者に刺した。
6.
(小児肺炎球菌)前接種者の使用済み注射器をトレーに置いたが、次接種者の問診の間に、新しいワクチンが準備してあるものと思い込み、誤って刺した。

 

厚労省「第10回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料」