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【労働経済】 経団連 平成31年春入社の採用選考に関する指針を公表

 経団連は、今月10日、採用選考に関する指針を公表しました。これは、平成31年春入社の学生の就職活動の指針となるものです。

 これによると、就職活動の日程は、「3月に会社説明会解禁」、「6月に面接などの採用選考解禁」とされ、3年連続で同じ日程を維持することとされました。

 他方、これまで「5日間以上」と最低日数要件が定められてきたインターンシップ(就業体験)については、企業が柔軟かつ多様なプログラムを実施できるよう、その最低日数要件が削除されました。しかし、積極的に1日だけのインターンシップを認めるものではなく、「インターンシップ本来の趣旨を踏まえ、教育的効果が乏しく、企業の広報活動やその後の選考活動につながるような1日限りのプログラムは実施しないこと」という記述が追加されています。

 

 経団連は、「指針で規定している開始時期等の内容は、経団連会員企業だけに適用されるものとの理解が一般に蔓延しているが、政府は、経団連を含む約450の経済団体・業界団体に対し、指針に基づく活動開始時期の遵守や学事日程への配慮を要請している点に留意する必要がある。すべての企業が一定のルールに沿った秩序ある採用選考活動を行うことが、学生の学業や就職活動にとって望ましいという認識を共有し、行動することが求められる」としています。

 学生の新卒採用を考えている企業では、経団連会員企業に限らず、この指針に目を通しておいた方がよさそうですね。

 

詳しくは、こちらをご覧ください。

「公平・公正な採用の徹底」、「正常な学校教育と学習環境の確保」といった基本的な考え方も確認しておきましょう。

<採用選考に関する指針>

http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/030.html

〔参考〕「採用選考に関する指針」の手引きの改定について

http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/030_kaitei.html