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【医療福祉ニュース】 国民生活基礎調査、要介護者の27.4%が独り暮らし

 厚生労働省は7月15日、「平成25年 国民生活基礎調査」の概況を公表しました。

 この調査には、要介護者等がいる世帯の状況についても含まれており、今回の調査では、要介護者等のいる世帯のうち、27.4%が「単独世帯」つまり、独居であることが分かりました。

 同調査の結果の概要は以下の通りです。

①高齢世帯は全世帯の23.2%

 平成25年6月6日現在の全国の世帯総数は5011万2千世帯。うち「高齢者世帯」は1161万4 千世帯で、全世帯の23.2%。


②要介護者等がいる世帯、27.4%が独り暮らし

 要介護者等(介護保険法の要支援又は要介護と認定された者のうち、在宅の者)のいる世帯の世帯構造は、「核家族世帯」が35.4%で最も多く、次いで「単独世帯」が27.4%、「三世代世帯」が18.4%。

 年次推移をみると、「単独世帯」の割合が上昇し、「三世代世帯」の割合が低下している。


③要介護者、年齢が高い階級が占める割合が増加

 平成25年の要介護者等の年齢を性別にみると、男は「80~84歳」の25.4%、女は「85~
89歳」の26.8%が最も多くなっている。

 介護が必要となった主な原因を要介護度別にみると、要支援者では「関節疾患」が20.7%で最も多く、次いで「高齢による衰弱」が15.4%。要介護者では「脳血管疾患(脳卒中)」が21.7%、「認知症」が21.4%と多くなっている。


④主な介護者は、同居が6割、事業者は14.8%

 主な介護者は、要介護者等と「同居」が61.6%で最も多く、次いで「事業者」が14.8%。

 「同居」の主な介護者の要介護者等との続柄をみると、「配偶者」が26.2%で最も多く、次いで「子」が21.8%、「子の配偶者」が11.2%となっている。また、「同居」の主な介護者を性別にみると、男31.3%、女68.7%で女が多くなっている。年齢階級別にみると、男女ともに「60~69歳」が27.7%、32.5%と多くなっている。

 同居の主な介護者と要介護者等の組合せを年齢階級別にみると、「70~79歳」の要介護
者等では、「70~79歳」の者が介護している割合が50.6%、「80~89歳」の要介護者等で
は、「50~59歳」の者が介護している割合が29.9%で最も多くなっている。年次推移をみると、60歳以上同士、65歳以上同士、75歳以上同士の組合せにおいて、いずれも上昇傾向となっている。

 

 結果の詳細は、以下のサイトでご覧いただけます。

厚労省「平成25年 国民生活基礎調査の概況」