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【医療福祉ニュース】 がん経験者の心の変化に関する調査報告

 アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)は、7月11日、独自調査「がん経験者の心の状態の変化に関するアンケート」の結果を公表しました。

 同調査は、2012年12月に、59歳以下の働き盛りのがん経験者619名を対象に、インターネットを利用して行ったものです。結果の概要は以下の通り。


(1)がん経験者の心の変化
・「がんと診断されてから最初の入院までの間」に心の状態に不調を感じる人が約半数。次いで、「放射線や抗がん剤等の通院治療中」が22.0%と多い。
・心の状態が好転した時期は、治療を一通り終えた「現在」である人が約4割。「まだ好転していない」と回答した人も20.7%にのぼる。
・診断から入院までの間は、体の状態は良好にもかかわらず、心の状態は大きなストレスを受ける。放射線や抗がん剤治療を行った場合、心身ともにもっともストレスを受けるのはその時期。しかし、多くの場合、「現在」は体の状態・心の状態ともに、診断前に近いレベルまで回復している。
・現在心の状態が「好調」なグループは、診断前から生活満足度が高く、好転のきっかけとなる「支え」も多い(平均3.1個)。一方心の状態が「不調」なグループは、診断前から生活に不調や不安を抱え、好転のきっかけとなる「支え」も比較的少ない(平均1.2個)。


(2)支援(緩和ケア、相談支援センター、ピアサポート)の利用
・緩和ケアは、言葉の認知は高いが(73.2%)、実際利用した人(2.6%)や利用を検討した人(6.1%)は極めて少ない。
相談支援センターは認知度が35.1%と低く、まず認知度を上げることが最大の課題。実際の利用者は4.8%、利用を検討した人も5.5%と、認知者の関心は高い。利用者の7割が、不安や疑問が「解消された」「やや解消された」と回答。
・ピアサポートの認知度は6.8%と極めて低い。実際利用した人は3.9%、利用の検討をした人は1.8%で、認知度に比べて高い。
・いずれの支援も、その支援内容を理解した後には「今後受けてみたい」「過去受けてみたかった」の回答が緩和ケア41.7%、相談支援センター40.5%、ピアサポート27.3%と、実際の利用者や利用検討者を大きく上回った。


  調査の詳細は、以下のサイトでご覧いただけます。
 

アフラック「がん経験者の心の変化に関する調査報告」