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【労働経済】 春闘 2年連続賃上げ縮小

 連合(日本労働組合総連合会)は、2017春季生活闘争について、今月5日、第7回(最終)回答集計結果を公表しました。

●全体(規模計)の賃上げ額・率は次のとおりで、2年連続縮小しています。
 <定昇相当込み賃上げ計>
 額……H27=6,354円→H28=5,779円→H29=5,712円
 率……H27=2.20%→H28=2.00%→H29=1.98%
 (集計組合数5,416組合、集計組合員数2,768,720人)
●ただし、300人未満規模では額・率ともに、前年を上回っています。
 <定昇相当込み賃上げ計>
 額……H28=4,340円→H29=4,490円
 率……H28=1.81%→H29=1.87%
●その他のポイントは次のとおりです。
・「底上げ・底支え」がはかられ、特に300人未満の中小組合は昨年同時期を上回る結果を引き出した。2016春季生活闘争から提起してきた「大手追従・大手準拠などの構造を転換」する運動が浸透してきたものであり、賃金水準の規模間格差是正に向けて確実に前進した。
・非正規労働者の賃上げ(時給)は、連合が集計を開始して初めて20円を超えた。昨年同時期を3円以上上回り、率換算(連合試算)で正規の賃上げを超えている。雇用形態間の処遇格差是正に向けて、真剣な取り組みが行われたことが窺える。正社員転換・無期転換など雇用確保の取り組みも大きく前進している。
・「所定労働時間短縮の取り組み」件数が1,000件を超えるなど、ワーク・ライフ・バランス実現に向けて、労使が職場実態を踏まえた真摯かつ前向きな交渉・協議を進めてきたことが読み取れる。
 
 連合は、企業規模間の格差是正に努め、底上げを確実に進めることができた点と、賃金以外に、所定労働時間の短縮に向けた取り組みが1,000件を超えるなど、働き方改革に向けた動きが拡大している点は評価しているようです。

詳しくは、こちらをご覧ください。
<2017春季生活闘争 第7回(最終)回答集計結果について〔全体版〕>
https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2017/yokyu_kaito/kaito_no7_zentai_20170705.pdf
※この資料の後半では、本年の春闘および通年(2016年9月~)における
非正規労働者の労働条件改善と労働時間短縮に向けた具体的な取り組み内容も紹介されています。