【労働法ニュース】 「弁償代を給料天引きは不当」引越社を元社員らが提訴
引っ越し作業で生じた弁償金を給料から天引きされたのは違法だとして、「アリさんマークの引越社」で知られる運送会社「引越社」(名古屋市)とグループ会社の従業員と元従業員の計12人が7月31日、2社を相手取り、不払い賃金や慰謝料など計約7000万円を求める訴訟を名古屋地裁に起こしました。今後、東京や大阪でも同様の訴訟を起こす予定ということです。
訴状によると、同社は引っ越しで発生した家具などの破損や、交通事故に対する賠償金を「弁済金」として作業した従業員の給与から天引きしていました。また、就業規則に記載のない業績評価制度などで、根拠が不明確な賃金の減額を恒常的に強いられたとしています。
引越社は「訴状の内容を十分に精査し、対応を検討したい」としています。