【労働法】 「時間外労働の上限規制」 法制化への議論開始
今月7日、厚生労働省において、第131回労働政策審議会(労働条件分科会)が開催されました。
議題は、時間外労働の上限規制を中心とした働き方改革。この上限規制については、先月末に取りまとめられた「働き方改革実行計画」において、労働基準法の改正の方向性が示されているところですが、その議論が本格的に開始されました。
経営側の委員は、「法案の成立後、企業に周知・徹底するため、施行までには十分な期間を」と求めたのに対し、労働者側の委員は、「労働者の健康を守る観点から、施行もスピーディーに行うべきだ」と反論したといった一幕もあったようです。
また、上限規制の例外となっている自動車運輸や建設業の労働者代表からは、規制の強化を求める声も上がったとのことです。
規制内容については、おおむね異議はないようですが、施行時期や規制の猶予については、もう少し調整が必要といった感じですね。厚生労働省は今後も議論を重ね、早ければ6月中に法案をまとめたい考えの模様です。
〔確認〕働き方改革実行計画(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/pdf/20170328/01.pdf
※時間外労働の上限規制については、P.10〜P.15に記載があります。