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【労働経済】 くるみん認定などの認定基準の厳格化 「次世代育成支援対策推進法施行規則等の一部を改正する省令」公布

 くるみん、プラチナくるみん、えるぼし、ユースエールの各認定制度について、その認定基準を厳格化することなどを内容とする「次世代育成支援対策推進法施行規則等の一部を改正する省令(平成29年厚生労働省令第31号)」が、今月30日付けで官報に公布されました。

 施行(適用開始)は、本年4月1日からとなります。
 この改正は、認定を受けていた企業において、過労自殺が起こり、社会問題化したことを受けて行われたものです。改正のポイントは、次のとおりです。

●くるみん、プラチナくるみん、えるぼし、ユースエールの各認定制度(※)について、次のような見直しを実施。
・労働時間数について
「くるみん」について、新たに労働時間数についての基準を設ける。
「プラチナくるみん」、「ユースエール」についても労働時間に関する認定基準を厳格化する。
・男性の育児休業取得について
企業規模に関係なく、男性の育児休業等取得者が1人以上という取得人数を基準としていた「くるみん」について、取得率を基準とする。
・関係法令に違反する重大な事実について
「くるみん」、「プラチナくるみん」、「えるぼし」について、労働基準法等違反は書類送検を不認定や認定取消の対象としていたが、その範囲を拡大し、「ユースエール」と同様に、是正勧告を受けて是正していない場合も不認定や認定取消の対象とする。 など

補足:認定の取得を目指して既に用意を進めてきた企業に考慮した経過措置も規定(共通)

(※)見直しの対象となる認定制度の概要
・「くるみん」→厚生労働大臣が「次世代法」に基づき、従業員の仕事と子育ての両立のための行動計画を策定・実施し、その結果が一定の要件を満たした企業を認定する制度。
・「プラチナくるみん」→くるみん認定を取得しており、さらに両立支援の取組が進んでいる企業が一定の要件を満たした企業を認定する制度。
・「えるぼし」→厚生労働大臣が「女性活躍推進法」に基づき、女性の活躍推進に積極的で、取組の実施状況などが優秀な企業を認定する制度。
・「ユースエール」→「若者雇用促進法」に基づき、若者の採用・育成に積極的で雇用管理の状況などが優良な中小企業を認定する制度。

 なお、既に認定を受けている場合でも、公表の際に新基準を満たしている必要がある等、新基準が適用されることになります。くるみん認定、プラチナくるみん認定については、詳しい資料が公表されています。

こちらをご覧ください。
<くるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準・認定マークが改正されます>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000156432.pdf